五月十六日夕餉。フリカデレ。
今週は忙しくなるのがわかっていたので、先週仕込んで冷凍していた”フリカデレさん”の出番。
“フリカデレ”というと、馴染みが無いかもしれないが、日本の洋食界の大看板”ハンバーグ”さんの親戚のようなもの。というか、オリジンだろうなぁ。
世間では、ハンバーグのルーツはタルタルステーキ(Tartar steak)だと言われているようなのだけれど、どうにもしっくりこない。個人的にはこちらのフリカデレ(Frikadelle)のほうがむしろ納得がいくのだけれど…。
ハンバーグとの違いは、パン粉でなくパンそのものをちぎって水(あるいは牛乳)でふやかして使うことと、焼く際に表面にパン粉をまぶして焼くことかな。あとはサイズもだいたい一様で、小ぶりのハンバーグくらいのサイズ。日本のハンバーグのように色々な大きさがあったりはしない印象がありますな。
ちなみにハンバーグは日本の洋食料理なので、海外で食べられてはいない。ハンバーガーはあるけれど…。欧米人から見ると、日本のハンバーグは馴染みのない食べ物だったりする。
調理手順メモ
フリカデレ(Frikadelle)
<材料>
- 豚ひき肉
- 硬くなったパン
- 玉ねぎ
- 卵
- 塩
- ブラックペッパー
- マジョラム
- カイエンペッパー
- パン粉
- ラード(サラダ油)
<手順>
- パンをちぎって、水につけてふやかす。
- 玉ねぎはみじん切りにして軽く火を通したあとでしっかりと冷ます。
- 豚ひき肉をボウルにいれて、塩・ブラックペッパー・マジョラム・カイエンペッパーを加えて粘りが出るまで手早くこねる。
- ボウルに玉ねぎと卵、水気を絞ったパンを加えて、さらにこねる。
- 楕円体状に成型したら、表面に軽くパン粉をまぶす。
- フライパンにラード(サラダ油)をしいて火にかける。
- 油が温まれば、フリカデレをいれて中火でじっくりと火を通していく。