五月五日。本日、端午の節句にて候ふ。~その2~
その1に続きまして、一汁三菜の椀物からです。ここからもまたまた端午の節句の縁起物をふんだんに使っております。
椀物:鶏肉と蕪の椀盛
この料理は特に何か端午の節句に関係あるわけではないのですが…。
聞きかじった話(真偽は不明)ですが、我が国の国技でもある「相撲」の世界で鶏が縁起の良い食材とされているのだそうです。鶏が2本足で立っていることから、「土がつかない=負けない」ということだそうです。
せっかくの「端午の節句」なので、こちらも「負けない」という験を担がせていただこうと鶏肉を使ってみたわけです。
調理手順メモ
<材料>
- 鶏もも肉
- 蕪
- 塩
- 薄口しょうゆ
<手順>
- 鶏もも肉に軽く塩を振り、鍋に沸騰させたお湯の中に入れる。
- 鍋の蓋をして、火を止めて30分ほど放置して火を通す(こうすると鶏肉が柔らかくしっとりと仕上がる)。
- 鶏肉に火が通ったら、ゆで汁とお肉を分ける。念のためゆで汁は濾しておく。
- 蕪は皮をむいて一口大に切ってから手鍋に入れて、鶏のゆで汁をひたひたになるまで加える。
- 蕪に竹串などがすっと通るくらいまでじっくりと火を通す。蕪はしっかりと出汁が出るので活用する。
- 薄口醤油と塩で調味をする。
- 鶏肉を戻して温め、蕪の茎をさっと湯がく。
御菜:ヒラマサの幽庵蒸し 菖蒲の葉包み
調理手順メモ
<材料>
- ヒラマサ
- 幽庵地(醤油、酒、みりん)
- 菖蒲
<手順>
- 醤油、酒、みりんを3:2:1で合わせて幽庵地を作る。
- ヒラマサを幽庵地に半日ほど漬け込んでおく。
- 十分に漬けこめたらヒラマサを取り出し、キッチンペーパーで表面をしっかりと拭う。
- 蒸し器に水を入れて火にかけ、蒸気が出てきたらヒラマサを菖蒲で包んで蒸し上げる。
水物:柏餅
作り方は割愛。
とりあえず、こしあんは大好物なので、比較的頻繁に炊く。自分で炊くようになると好みの甘さにできるのでとてもよろしい。
あんこ菓子を他所で買うと、やはりどうにも甘さ加減がちょうど良くない、特に甘すぎることが多い。
ちなみに、京都の北山の和菓子屋「嘯月」さんのあんこは甘すぎず、上品な味で絶品。「嘯月」さんの生菓子は度々購入させてもらっている。
うちでは「嘯月」さんの味を参考にした結果、こしあんを作る際の砂糖は一般的に出回っているレシピの8割程度の量にしている。